鋼板の種類
当社でよく使用する鋼板を御紹介致します。
ステンレス 鏡面#400 | ステンレス 鏡面#600 | ステンレス 鏡面#800 |
ステンレス 2B | ステンレス HL | ステンレス バイブレーション |
アルミ B1 アルマイトクリヤー | アルミ 生地 | |
スチール ボンデ鋼板電気亜鉛メッキ鋼板 | スチール ZAM®鋼板 | スチール ガルバニウム鋼板 |
スチール ボンデ鋼板(電気亜鉛メッキ鋼板)
①ボンデ鋼板(電気亜鉛メッキ鋼板が正式名称です)
当社の場合、鉄で製作する場合は、ほとんどがボンデ鋼板で加工後、協力工場で塗装を
行って製品は完成です。尚、下地材としてご使用の場合は錆止め塗っておきます。
スチール ZAM鋼板
②ザムZAM®鋼板(高耐食溶融メッキ鋼板)
ZAM鋼板はボンデ鋼板に比べて錆に大変強いので、当社では下地材として大活躍して
おりますし、予算がないけど外部に板を張りたい場合などには、大変便利です。
ボンデ鋼板だと塗装をしないといけませんし、アルミやステンレスだと、材料単価が
高くなってしまいます。
その点、ZAMは素地のボンデと比べると錆に大変強いので(当社実験様子はこちら)
鋼板をそのまま外部に貼り付けることも可能です。
欠点は、溶接が少し難しいのと溶接をして仕上げ作業を行うと折角の強い被膜を
飛ばしてしまうので、高耐食の長所が無くなってしまい、塗装などの後処理を
必要としてしまいます。(ローバルシルバーなどの補修)
ZAM鋼板は、基本的に塗装は行わない鋼板ですが、当社でも焼付塗装などの
実績もあります。
※「ZAM」は日新製鋼㈱の登録商標です。
スチール ガルバニウム鋼板
③ガルバリウム鋼板
この鋼板もZAMと同じで溶接したり塗装を行うことはあまりありません。
水切りなどの曲げのみの製品としてよく使用されます。
尚、ZAM鋼板はガルバリウム鋼板の安価な代替品として開発されました。
スチール 亜鉛鉄板(溶融亜鉛メッキ鋼板 SGHC)
ボンデ鋼板などの電気メッキ鋼板より少し耐食性に強いのが
よく亜鉛鉄板と呼ばれる溶融亜鉛メッキ鋼板です。
特徴としては、表面に生ずる花模様があり、ドブ付けメッキと同じような模様があります。
この模様は板厚によって少し変わります。
ステンレス HL材 ヘアーライン材
当社のステンレス製品の大半をHL仕上げの板が占めています。
皆さんの周りにもよく使われていますよ。
ステンレス 2B材
材料費がHL材に比べて価格が少し安いですが、溶接の仕上げの処理をどうするか?
取付後の手垢の付着が目立つのは良いのか?など使用場所・用途を
よく考えないといけません。
ステンレス バイブレーション材
バイブレーションの板に関してはHL材と同様に溶接箇所を
仕上て再度バイブレーション研磨を行うことが可能です。
ステンレス 鏡面材
⑦ステンレス 鏡面仕上げ #400
ステンレスの板を研磨していき、ドンドン鏡に近づいて行きます。
感じとしては ステンレスの板をどんどん磨いていきますと
下の写真のように反射が少し出てきます。筋が残っているのが#400で
#800になると、ほぼ貴方のお家にあるような鏡と同様に映ります。
鏡面に関しては、メーカーや研磨屋さんによって呼び方が異なるようなので
少し注意が必要です。
それと規格パイプにも#400などの鏡面仕上げの物がありますが並べると、
全然違うので同じ番手でも検証が必要です。
ステンレス 鏡面材
⑧ステンレス #800 鏡面仕上げ
ステンレスの鏡面材です。
鏡面番手の呼び方は研磨屋さんや材料屋さんによって少し呼び方が違う場合が
あるので、注文時には注意が必要です。
アルミ アルミ生地材
アルミの材質ははたくさんありますが、当社でよく使用する材質は、
1100-H14・1050-H24の板を使用しています。
⑨アルミ生地材
曲げ・溶接加工を行って製品完成後に塗装を行って完成になります。
加工後に電解着色などを行う場合もありますがそのときは 細心の注意を
行って鋼板を取り扱わなければいけません。 アルミはステンや鉄よりも
キズが付きやすい上に、電着の場合は補修等も行うことが出来ないため、
少しでも傷が付くと、もうその板は使用できません。
アルミ B1アルマイトクリヤー シルバー色
⑩アルミB1クリヤー付き
この板は生地材とは逆にすでに電解着色された板のことで、曲げ加工は可能ですが
表面の処理が飛んでしまいますので、溶接はできません。
無理に溶接を行っても表面が茶色く変色して製品としての外観になりませんし、
強度も出ません。
写真はシルバー色ですが、その他にもブロンズ色やブラック・ステンカラー
ホワイトなどの色が存在します。
写真のシルバー色はアルミのシルバー窓サッシの色と類似しています。
ZAM鋼鈑暴露試験
ZAM®鋼板の耐食性を調べるために、暴露試験を行っております。
ステンレスで曲げた箱の中に水を張って、その中に曲げ物を入れてあります。
試験開始日 2007/10/13
ボンデ鋼板に錆止め塗装したものとZAM鋼板(ザム)を比較しています。
サビ止めは漬込んで塗装しましたので、かなりの塗膜厚になっています。
(吹き付けなどとは比較にならないくらい厚い)
下の写真は試験開始1ヶ月後ものです。
1か月後
ZAMと錆止め塗装ともに、あまり変化がないように見えますが、
よく見てみるとやはり 少し変化しています。
ZAM鋼板 ボンデ鋼板+錆止め塗装
錆止めですが切断面の部分の錆止めのひび割れ部分から錆が発生しています。
左側のZAMザムですが少し色が白くなっています。
20か月後
左側の錆止め塗装はかなり腐食が進んできています。
ZAM鋼板 ボンデ鋼板+錆止め
ボンデ鋼板はよく水分が付着している部分はかなり腐食が進んでいます。
ザム鋼板は白い錆び?汚れのようなものが付着しています。
3年2カ月後 (38か月)
ZAM鋼板 ボンデ鋼板+錆止め塗装
ボンデ鋼板+錆止めは、かなり腐食が進み、触るとボロボロと錆びが剥がれて
しまう状態ですが、ザム鋼板は全体的に色が白く変色はしていますが、腐食などは
みられません。
やはりZAM鋼板は高耐食を持っているようです。(詳しくはこちら)
※「ZAM」は日新製鋼㈱の登録商標です。